アスファルト舗装後に雨水がうまく流れない原因とは
2025.12.1
アスファルト舗装を行ったのに、雨が降ると水たまりができたり、流れが悪く感じたりすることがあります。見た目はきれいに仕上がっていても、時間が経つと排水不良が明らかになるケースも少なくありません。よく問い合わせをいただく舗装後に雨水がうまく流れない主な原因と、その対策について説明しています。
1. 勾配設計の誤り
最も多い原因が、勾配(こうばい)の設定ミスです。アスファルト舗装は目に見えないほどのわずかな傾斜をつけて、雨水を排水溝や集水桝へ流すように設計します。しかし、この勾配が不足していると、水が行き場を失い滞留してしまいます。また、勾配の向きが間違っていると、溝とは反対方向へ水が流れてしまうこともあります。
2. 施工時の転圧不足による凹凸
施工時にアスファルトを十分に転圧できていないと、表面に微妙な凹凸が生まれます。その結果、低い部分に水が溜まり「水たまり」になります。特に、舗装端部や集水桝まわりは転圧が甘くなりやすいポイントです。
3. 路盤(下地)の沈下
舗装後しばらくしてから水たまりが出てきた場合は、下地(路盤)の沈下が考えられます。路盤の締固めが不十分だったり、雨水が浸透して地盤が緩んだりすると、表面が部分的にへこみます。これが長期的な陥没やひび割れの原因にもなります。
4. 排水設備(桝・溝)の詰まりや位置不良
排水溝や集水桝がゴミ・土砂で詰まっていると、水が流れずあふれてしまいます。また、排水口の高さが舗装面より高いと、せっかく勾配をつけても水が入りません。舗装工事と同時に、排水設備の高さ調整や清掃も重要です。
5. アスファルトの劣化による表面変形
長年使用しているうちに、アスファルトの表層が柔らかくなり、車の荷重でわずかにへこむことがあります。これも水の流れを妨げる原因の一つです。表面の再舗装(オーバーレイ)で改善できる場合もあります。

アスファルト舗装後に雨水がうまく流れないのは、単なる「施工ミス」だけではなく、
・設計段階の勾配設定
・路盤の品質
・排水設備の整備
といった複数の要因が関係しています。
新設時には排水計画をしっかり確認し、既存舗装で問題が出た場合は、原因を正確に特定して補修方法を検討することが大切です。適切な排水設計は、舗装の寿命を延ばし、維持コストを抑えることにもつながります。アスファルト修復も可能ですので、是非、ご相談ください。
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